Keiko's Yokohama Journal

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成長した人間は中古車と同じ 放っておくとどんどん悪くなる

2泊3日の入院で感じたこと

今週の火曜日から木曜日の2泊3日、某大学病院にて検査入院をしてきました。不正出血が2回ほど続き、7月には不正出血はなくなっていたものの、念のため子宮体癌にかかっているかどうかを精査するため、子宮内膜全面搔把を受けてきたのです。手術はスムーズに予定通り終わり、術後の痛みもありませんでした。結果は3週間後の外来で分かりますが、癌の可能性はほぼないだろう、という主治医の見解でした。

それよりも驚いたのは、入院初日は6人部屋の中で私を入れてたった3人しか入院していなかったのですが、次の日には更に3人入り、満員に。他の部屋も見てみたところ、ほぼ満室で驚いてしまいました。こんなにも婦人科系の病を抱えている患者さんがいるのか...と。私にとっては、少し衝撃的でした。

医師との会話で彼女たちがどのような病気で入院していたのかが大体分かりますが、一人は卵巣が大きく腫れてしまい、子宮・卵巣摘出の手術を受けることに。もう一人の患者さんはICUから戻ってきた人で、どうやら癌のようで、子宮摘出だけでなく、リンパ節も摘出し、9時間もかかった大手術だったそうだ。私の周りの患者さんはどうやら重い婦人科の病にかかっている人ばかりで、今は特に症状もなく入院しているのは私だけのようでした。

私の主治医が以前、ちらっとおっしゃっていたが、最近では若い人達の子宮関癌が増えているとのこと。そういえば、先日、29歳で既に子宮体癌になり、子宮摘出した人の体験談がYouTubeで出ていたが、彼女だけでなく、子宮癌や乳癌など、若い人達の体験談がYouTubeで結構見られる。これらの病気は本来、更年期を過ぎてから発生するものだと思うのだが、それが若年齢化しているということだ。驚くほどのスピードで。それに対して、厚労省や医療業界などからは何の抜本的な解決策は打ち出されていない。

人間は中古車と同じ


そんな入院している彼女たちを見てふと頭に浮かんでしまったのは、私達人間は、成長が止まった段階で中古車となり、廃車(人間で言えば死に当たる)に向かって日々進んでいる、ということだ。そして、体のどこかが悪くなれば自動車修理工場(病院)に行き、悪くなった部品(臓器)を修理したり、取り換えたりして少しでも寿命が延びるように体を維持させる。そう考えた時、人間というのは何と哀れな生き物なのだ、と感じてしまった。

人間の成長は男性は17~18歳、女性は15~16歳で体の成長が止まるという。かくいう私も15歳までは身長が伸びていたが、それ以降、ピタッと止まり、学校の体力診断テストでも、確か14歳がピークで、それ以降は、50メートル走の記録を見ても、遅くなっていた。そして、20代を超えると徹夜も難しくなり、体力の低下を感じた。

従って、それ以降は、いかに廃車への道を先延ばしにし、健康で長生きするための努力が必要になる。それを間違った食生活や長時間労働などの生活習慣を続けていると、廃車へのスピードが加速化されるのだ。

車は、新車でショールームに置いている限りは新車だ。しかし、一旦購入され、乗り始めた時点で中古車となる。その間に、むちゃな運転をせず、大事に乗り、メンテナンスをしっかりしていれば、中古車は長持ちする。人間もまったくそれと同じである。働きすぎや暴飲暴食などで無茶な生活をせず、正しい食事・睡眠・運動を定期的にしていれば、老化のスピードが落ち、大きな病気をすることもなく、少しでも若々しく健康でいられる時期が延びるのだ。

子供の頃から正しい体のメンテナンス法を知っておくことが重要

子供は親の生活習慣の影響をもろに受ける。特に食事はそうだ。親が肥満だと子供も肥満になったり、親が乳癌になると娘さんも乳癌になるのは、遺伝の要因というよりは、親と同じ食生活を受けていたことが一番の要因であると、アメリカの実験では分かっている。

そういう点では、私はラッキーだった。私が子供の頃には既にインスタントや冷凍食品などの加工品、コンビニもあったが、母親はそういうものはたまに利用する程度で、家には牛乳やヨーグルトさえなかった。ハムなどの加工品を買う時は必ず裏ののラベルを見て添加物がないものを買い、毎日3食、母親の手作りの食事を頂いた。外食は1年に1回あるかないかで、家族でファミレスに行ったことは一度もなかった。

その食生活のお蔭で、私が一人暮らしを始めた時も、気づけば母親とほぼ同じ物を作るようになり、会社に勤務している時でもほぼ毎日お弁当を作って持っていき、週1回外食に頼る程度だった。これは私の母親も含め誰からも言われたわけではない。子供の頃からの食生活が、それが当たり前のように私の中で習慣化していたのだ。子供の頃の親との思い出は嫌なことばかりが多かったが、これだけは感謝している。

しかし、その食生活さえ正しくなかった、ということは以前のブログに記載しているが、それでも私が食生活をガラリを一気に変えられたのは、子供の頃から比較的良い生活習慣を身につけさせて頂いたお蔭ではないかと思う。

これが、子供の頃からパンやピザ、ラーメン、加工食品などにまみれた食生活を送っている人にとっては、食生活を変えることはとてもハードルが高い。自分の体が本当に悪くなって取り返しがつかない時に気づいたり、後悔しても、既に手遅れになってしまっては元も子もない。従って、正しい食生活・生活習慣は子供の頃から身に付けさせることが重要なのだ。