Keiko's Yokohama Journal

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大豆製品の摂取量が多いと子宮筋腫のリスクが高まる!

4年前に発見された子宮筋腫、実は大きくなってしまいました

前回のブログ「私の食生活が果物・野菜中心になったきっかけ」に書いてありますが、私がこの食生活に変えたきっかけは、子宮筋腫でした。

何とか手術をしないで済む方法はないかと色々調べた中で、たまたま「ナチュラルハイジーン」という本に出会い、藁をもすがる思いでこの本に書かれている食生活を実行しました。

その結果、ひどかった生理痛がピタッとなくなるなど、体が劇的に変化したのは良かったのですが、その後、8センチだった子宮筋腫が急に大きくなり、20センチほどまでになって膀胱やリンパ節を圧迫するようになって生活に支障が出たため、子宮筋腫核出術(筋腫だけを取り除く手術)を2年後に受ける羽目になってしまいました。

子宮筋腫が大きくなった原因

2020年9月、子宮筋腫核出術を受けるために1週間、入院しましたが、手術の後、病室で何故、子宮筋腫が大きくなってしまったのか自分なりに分析してみました。

ナチュラルハイジーンでは、これまで食べていた体に悪いものを排除し、できるだけローフード(加熱処理されていな野菜や果物)を食べることを基本としており、これによって新たに取り入れた食材よりも、むしろ止めてしまった食材の方が多かったのです。従って、原因は新たに取り入れた食材、もしくは引き続き継続して食べている食材に何か変化がなかったか、ということに着目しました。

その結果、原因はなんと大豆、特に豆乳であることがわかりました!


牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を日常的に食べていた私にとっては、乳製品をピタッと止めることができたものの、やはり何か代わりになるものが欲しくて摂っていたのが豆乳でした。これまでも豆乳は摂っていたのですが、牛乳が主だったため、日常的に摂ることはあまりありませんでした。ところが乳製品をやめた後、急激に消費量が増え、同時に豆乳ヨーグルトの消費量も増えてしまいました。

ナチュラルハイジーンでは納豆や味噌などの大豆発酵食品は奨めていますが、豆乳などの大豆加工食品については何も書かれていないこと、大豆食品の食べすぎについては何も書かれていないので、盲点です!

大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするため、更年期障害などの対策に良いと言われているようですが、私の場合は、もともと体内のエストロゲンレベルが高いため、大豆摂取量増加によってエストロゲンが更に増えてしまい、それが子宮筋腫拡大につながってしまったようです。

大豆摂取と子宮筋腫の研究結果が発表されました

こちらは、アメリカのNational Library of Medicineからの論文ですが、2019年に大豆摂取量が多い閉経前の女性は子宮筋腫のリスクが高まるという研究結果が出ています。

このタイトルの日本語訳は、「乳児期および成人期の大豆イソフラボンまたは大豆ベースの食物摂取量が多いと、閉経前の女性の子宮筋腫のリスクが高まる」になりますがこの研究では、幼児期とと大人でイソフラボン摂取量を増やした場合、どのくらいリスクが高まるのかという比較実験でした。

その結果、幼児期でイソフラボンの量が増えた人の子宮筋腫のリスクは1.19倍とあまりリスクは高くならないようですが、大人になってからイソフラボンの量が増えた人のリスクはなんと2.50倍!という結果が出ていました。

私が手術を受けたのが2020年だったので、もう少し早くこの研究結果を知っていれば...と思うと何ともやりきれないですが、それよりもずっと前から「ナチュラルハイジーン」は出版されているので、きっと著者も知らなかったのでしょうか....。

健康と言われている食材も摂りすぎは危険!

この大きな手痛い失敗から学んだことは、たとえ体に良いと言われている食材でも摂りすぎると害になる、ということでした。

考えてみれば、便秘に良いからと言ってイチジクを食べすぎると下痢になりますし、味噌汁が体に良いからと言って食べすぎると塩分の摂りすぎになって高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなってしまいます。

大豆も同じです。発酵食品は体に良いので積極的に摂りましょう、と言っている専門家が多いように思いますが、私のようにそもそもエストロゲンレベルが高い人は、毎日摂ることはお勧めできないので、自分の体の状態を良く知ることが必要になります。また、豆乳は大豆をすりつぶして絞って作った加工食品なので、あまり摂らない方がよいでしょう。豆腐や油揚げも所詮は加工食品なのでこちらも閉経前の女性にとっては要注意です。私は今では豆乳はドリンクとして飲むよりは、料理でたまに使う程度なり、オーツミルクを使うことが多くなりました。それでも摂りすぎは良くないと思うので、オーツミルクも週2~3回使う程度です。

そのせいか、実は私の子宮には取り切れなかった小さな筋腫が幾つかあるようですが、手術から2年経った今になっても大きくなっていません。

ある特定の食品を食べただけで健康にはならない!

この世の中にはあまりに誤った情報が多く、一体何が正しくて正しくないのか、専門家でもきちんと検証しないで、人を惑わす情報や実験があまりに多すぎると思います。〇〇を食べればガンのリスクが減る!などのデータを出されれば、統計学や調査の知識のない多くの人達は鵜呑みにし、簡単に騙されてしまうでしょう。

私は長年、外資系の調査会社で勤務し、色んな業界の調査を行ったり、あらゆるデータを分析していたので、巷で出されているデータに関してはどこまで信憑性があるのかないのかについてはある程度分かります。特に怪しいのは、詳しい調査方法を述べないで、データだけを出しているケース。これは最近、YouTubeや出版本、ウェッブサイトなどでもよく見かけますが、調査背景や調査方法が詳しく記載されていないデータは全て怪しいと思ってまちがいありません。

まずはっきり言っておきますが、たった一つの食材を食べれば、あなたの病気が治るとか、ガンのリスクが減る、とか寿命が延びる、ということは絶対にありません!

真の健康体になるには、食生活全体を変え、睡眠や運動など生活全般を変えないといけないのです。何か一つの食材だけで、しかも食事だけで解決するのであれば、とうの昔に多くの人間は健康になっていたでしょう。

情報過多になっている今の時代だからこそ、私たちはもっと賢くならなければなりません。